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日々の仕事や学びの中で、「もっと効率よく成果を出したい」「なぜかいつも行動が伴わない」と感じることはありませんか?
多くのビジネス書を読み、成功者の話を聞いても、なかなか自分自身の変化に繋がらない
――そんな悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
今回は、コネなしから北海道で会社を立ち上げ、わずか15年で東証一部上場を成し遂げた「北の達人コーポレーション」社長、木下勝寿氏の著書『時間最短化、成果最大化の法則』から、私たち20〜40代がすぐに実践できる「できる人」の思考アルゴリズムと具体的な行動習慣を深掘りしていきます。
この本が教えてくれるのは、難しいことではありません。
ちょっとした「考え方の癖」を変えるだけで、短い時間で最大の成果を出す方法です。
一度読んだだけでは得られない「スルメのような味わい」を、この記事を通じて皆さまに提供できるよう、心を込めて執筆しました。
さあ、あなたの人生を加速させる知見を、この記事で発見してください。
Contents
木下勝寿氏に学ぶ!「できる人」の思考アルゴリズムとは?

成功と不成功を分ける決定的な違いは、実は非常にシンプルです。
それは、「思いついたらすぐに行動に移すかどうか」という、たったこれだけの差なのです。
木下勝寿氏はこれを**「ピッパの法則」**と名付け、自ら実践することで人生を劇的に変えてきました。
「行動することが大切」という言葉は、私たちも耳にタコができるほど聞いてきたかもしれません。
しかし、多くの人は知識を持っていても、実際に行動に移すことができないのが現実です。
著者は、サラリーマン時代に多くのビジネス書を読み込み、経営者と話す中で、成功者と自分との間に知識の差はほとんどないと感じたそうです。
決定的に違ったのは、彼らが「喋っていることを実行している確率」だったのです。
成功している人たちは、例えば食事中に盛り上がったビジネスアイデアがあれば、次に会った時には「あのアイデア、試してみたけどここがダメだったよ」と、既に行動した後の話をしているといいます。
彼らは10個のアイデアが思いつけば、10個全てを実行するのです。
一方で、成功しない人は、10個思いついても全く行動しないか、多くて1個しか実行しません。
では、なぜ成功者はそこまで行動できるのでしょうか? 著者が成功者にその秘訣を尋ねると、「ピッと思いついたら、パッとやるんだよ」という答えが返ってきたそうです。
つまり、やるべきことが思いついたらその場で即座に実行するか、すぐにできない場合は「いつやるか」を今すぐにスケジュールに組み込んで決めてしまうのです。
この「たったそれだけ」の習慣が、成功者とそうでない人との間に決定的な差を生み出しているのです。
何か面倒に感じることが起こったら、この「ピッパの法則」を思い出してみてください。
きっと行動が伴いやすくなるはずです。
短時間で成果を最大化する実践的仕事術

「できる人」は、単に行動するだけでなく、その行動の質と効率も極めています。
短時間で大きな成果を上げるためには、いくつかの具体的な「仕事術」を身につけることが重要です。
緊急度より重要度を優先する
多くの人が陥りがちなのが、目の前の緊急性の高いタスクに流されてしまうことです。
しかし、成果を上げる人は、緊急度よりも「重要度」を優先して仕事を進めています。
たとえば、重要な書類作成中に同僚から忘年会の話を持ちかけられたら、迷わず重要な書類作成を優先する、といった具合です。
なぜ重要度を優先するべきなのでしょうか? それは、重要度の高い仕事から先に片付けることで、その仕事が「緊急」になる前に対処できるからです。
もし重要な仕事がいくつも溜まってしまい、全てが締切直前になったら、焦りやストレスからミスが増え、効率は大きく低下するでしょう。
日頃から重要度の高いタスクから手をつける習慣をつければ、このような切迫した状況に追い込まれることなく、常に余裕を持って仕事を進めることができます。
もし、自分にとって何が重要なのかが明確でない場合は、一度すべてのタスクを紙に書き出し、重要度が高い順に並べてみることをお勧めします。
アラートを駆使してスケジュールを組む
「今日のスケジュール、何だったかな?」「あの電話、かけ直す時間だっけ?」――私たちは日々、様々なタスクを記憶しようと奮闘しています。
しかし、その記憶する手間自体が、私たちの脳の容量を無駄に消費しているのです。
木下勝寿氏は、この問題を解決するために、**「覚えることを諦めてアラートを駆使する」**ことを推奨しています。
例えば、「13時から会議」であれば、13時の5分前に「5分後に会議」とアラートが鳴るように設定しておくのです。
そうすれば、会議のことを意識せずに目の前の仕事に集中できますし、取引先との話に夢中になって時間を忘れる、といった事態も避けられます。
また、電話をかけて相手が通話中だった場合、10分後にかけ直す約束をしたとします。
この10分間、時計を気にしたり、電話のことを意識したりして、仕事に集中できない経験はありませんか?
ここでもアラートが役立ちます。10分後に「電話をかける」とアラートを設定しておけば、その10分間は電話のことを忘れ、重要度の高い仕事に集中できるのです。
著者は、すべての案件をスマホでアラート化していると言います。
覚えるべきことをアラートに任せることで、脳に「空白」を作り、本当に重要なことに思考のリソースを使えるようになるのです。
チェックシートをフル活用する
短時間で成果を上げるもう一つの鍵は、**「チェックシートの活用」**です。
人間は、大切なことでも意外とすぐに忘れてしまうものです。
特に、繰り返しの業務や習慣化したい行動において、チェックシートは強力な武器となります。
例えば、営業先に訪問する際、身だしなみを整える、10分前に到着する、笑顔で挨拶する、相手の話を聞く、伝えるべきことを伝える、といった項目をチェックシートにまとめておけば、毎回「何をすべきだったかな」と考える手間が省けます。
これにより、脳の容量を無駄に消費することなく、合理的に行動できる仕組みが作れるのです。
チェックシートの活用は、仕事のミスをなくし、所要時間を減らすだけでなく、人に仕事を任せる際にも有効です。
プライベートにおいても、朝のルーティン(歯磨き、プロテイン、シャワーなど)をチェックシートにすれば、寝ぼけていても迷うことなく行動でき、無駄な時間を過ごすのを防げます。
「チェックシートを作るのは面倒だ」と感じるかもしれません。
しかし、一度作ってしまえば、2回目からは格段に楽になります。
旅行の持ち物リストと同じで、この小さな手間が1年、3年、10年と積み重なることで、とんでもないほどの大きな差になるのです。
ちなみに、これらの機能はGoogle Keepのようなアプリで簡単に作れますので、ぜひ試してみてください。
成功者が持つ!結果を出すためのマインドセット

効率的な仕事術に加え、成功者には共通する「考え方」や「心の持ち方」があります。
これらのマインドセットを身につけることが、長期的な成果に繋がります。
本気で10回挑戦すれば必ず1回は成功する
新しいことに挑戦する際、「失敗したらどうしよう」という不安に駆られることはありませんか? しかし、木下勝寿氏は断言します。
「本気で10回チャレンジして成功していない人を見たことがない」。
能力の高低に関わらず、本気で10回取り組めば、9回失敗したとしても、必ず1回は成功できると著者は言います。
ユニクロの柳井正社長も「一生九敗」という言葉を残しているように、成功者はむしろ多くの失敗を経験しているのです。
重要なのは「本気」であること。
単に無謀な挑戦をするのではなく、頭を使い、マーケティングなども駆使して「70%くらいの確率で成功する」と確信できるレベルまで考え抜いた上で、全力で行動することです。
多くの人が成功できないのは、2〜3回の失敗で「自分には無理だ」「向いていない」と心が折れてしまうか、そもそも「本気」で挑戦していないかのどちらかです。
せっかちになりすぎず、「10回に1回は成功する」と信じて行動し続けることが大切です。
めんどくさいことの中にチャンスがある
ビジネスや人生において、大きなチャンスはどこにあるのでしょうか? 著者は、その答えの一つとして**「めんどくさいこと」**を挙げます。
「他人にはできないこと」はもちろん大きな価値を生みますが、それは才能が必要な領域です。
しかし、もう一つの「めんどくさいこと」は、誰にでもチャンスがあります。
なぜなら、自分が「面倒だ」と感じることは、他の人も同じように「面倒だ」と感じるからです。
そして、面倒くさいからこそ、他の人はやりたがらず、結果としてライバルが参入しにくくなります。
例えば、YouTubeでミニチュアをアニメのように動かす動画は、非常に手間がかかります。
だからこそ、参入障壁が高く、安定した再生数を維持できるのです。
逆に、顔出しなしのゲーム実況のように、誰でも始められて面倒くさくない分野は、参入者が多すぎてなかなか儲かりません。
これはビジネスに限った話ではありません。
道に落ちているゴミを拾うことや、毎日10件の営業先を回ることなど、一見面倒に思えることの中にこそ、あなたの価値を高めるチャンスが隠されています。
面倒くさいと感じた時が、まさにチャンスなのです。
「面倒くさい、チャンスだ、やろう」と口癖にすることで、最初の一歩を乗り越えれば、次第に面倒なことにも果敢に挑戦できるようになるでしょう。
一流の人とだけ付き合う
あなたは普段、どのような人たちと時間を過ごしていますか? アメリカの起業家ジム・ローンは、「自分の収入は、自分の身の回りの5人の平均になる」と言いました。
これは、周りの人の話し方、考え方、行動の癖などが、知らず知らずのうちに自分にも伝染するからです。
もしあなたが「夢を叶えたい」「もっと成長したい」と強く願うなら、その目標を既に実現している人、あるいは実現しようと努力している人とだけ付き合うべきです。
逆に、あなたの成功を妨げるような人とは、思い切って距離を取ることも必要です。
「でも、どうやって一流の人と繋がれるの?」そう思われたかもしれません。
この本には直接的な答えはありませんが、私が一つヒントを差し上げましょう。
それは、あなたが目標とする人の「本を徹底的に読み込む」ことです。
本を読み込むとは、その内容を頭に叩き込み、著者と同じ考え方や行動がいつでも取れる状態にすることです。
そして、地道に努力して仕事で結果を出し、あなたが「何者か」になった時、向こうから声がかかるようになるはずです。
それまでは、焦って会おうとするよりも、まず自分自身を磨くことに集中するのが賢明です。
いつも礼儀正しくしておく
成功者と聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱きますか? 実は、多くの成功者に共通する意外な特徴があります。
それは、**「いつも礼儀正しい」**ということです。
誰しも、礼儀正しく親切な人に好感を抱くものです。
どれほど優れたスキルを持っていても、無礼な態度を取る人とは、二度と関わりたくないと思うでしょう。
著者は、自身が住んでいたタワーマンションでの経験を例に挙げ、興味深い観察結果を述べています。
家賃が高い高層階に住む富裕層ほど、自分から率先して挨拶をする人が多かったのに対し、低層階の住人には挨拶を無視したり、無言の人が多かったというのです。
私たちは漫画などの影響で「お金持ち=悪い奴」というイメージを抱きがちですが、現実の成功者は、むしろ礼儀正しい人が多いのです。
普段から挨拶を欠かさず、礼儀正しく生活している人は、周りから好感を持たれ、仕事がうまくいきやすく、結果として経済的にも恵まれやすくなります。
小さなことかもしれませんが、この「礼儀正しさ」こそが、成功への重要な鍵なのです。
言い訳をせずにいつも自責になる
「なぜ自分は成功できないのだろう?」「なぜうまくいかないのだろう?」と考えた時、あなたは誰のせいだと考えますか? 成功者が持つ最後にして最も重要なマインドセットは、**「言い訳をせず、常に『自責』である」**という点です。
「自責」とは、すべての出来事を自分の責任だと考えることです。
もし、うまくいかない原因を親や上司、会社のせいにするなら、その瞬間は楽かもしれません。
しかし、それでは何も成長できません。
なぜなら、「自分は何も悪くない」という考えは、自分を変える必要がない、という思考に繋がるからです。
一方で、「私がモテないのは自分のせいだ」「経営がうまくいかないのは自分のせいだ」と考えるのは、一見精神的に辛いかもしれません。
しかし、その一瞬の苦しみが、自分を変える大きなきっかけになります。
モテるために筋トレを始めたり、経営を改善するために本を読んだりするようになるでしょう。
なぜなら、原因が自分にあると認識することで、自分自身で解決策を探し、行動を起こせるようになるからです。
かの松下幸之助も「雨が降っても自分のせい」と言ったとされています。
たとえ本当に自分の責任ではないと思えるような状況でも、それを自分の責任だと捉えることが、私たちを成長させ、成功へと導くマインドなのです。
まとめ:知識を定着させる最後のインプット

今回の記事では、木下勝寿氏の『時間最短化、成果最大化の法則』から、「できる人」が実践する思考アルゴリズムと具体的な行動習慣、そして成功者が共通して持つマインドセットについて深掘りしました。
重要なポイントをまとめましょう。
- 「ピッパの法則」を実践し、思いついたらすぐに、あるいは即座にスケジュールに組み込む。
- 緊急度よりも「重要度」を優先し、計画的に仕事を進める。
- 覚えることを諦め、アラートや通知機能をフル活用し、脳の容量を節約する。
- チェックシートを作成・活用し、ミスをなくし、効率的に行動できる仕組みを作る。
- 「本気で10回挑戦すれば1回は成功する」と信じ、心が折れずに挑戦し続ける。
- 「めんどくさいこと」の中にこそチャンスがあると考え、積極的に取り組む。
- 自分の目標とする「一流の人」との関わりを意識し、自らを高める。
- 常に礼儀正しく振る舞い、周囲からの信頼と好感を得る。
- どんな状況でも言い訳をせず、「自責」の精神で成長の機会に変える。
これらの思考法や習慣は、地道な努力の積み重ねに見えるかもしれません。しかし、これらを一つずつ実践していくことで、あなたの仕事の効率は格段に上がり、人生そのものが良い方向へと動き出すはずです。
「読むたびに発見がある、記憶に定着する備忘録」として、この記事が皆さまの成長の一助となれば幸いです。
ぜひ、繰り返しこの記事を読み返し、具体的な行動へと繋げてみてください。
あなたの成功を心から応援しています。

あなたは『原因自分論』という考え方をご存知でしょうか?『原因自分論』という考え方は、悩んでいる物事を好転させるきっかけになる考え方です。この考え方を身に付けることができればストレスなく生きていけることはもちろん、人間関係、会社の業績、その他いろいろな物事をより良い方向に近づけていけます。
あなたを救う『原因自分論』という考え方。

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